岩崎貴弘『最強の戦闘機パイロット』2001年11月初版。
かつて日本を代表した航空自衛官の自伝。
ご存知「ロック岩崎」として名を馳せた男である。
F15の操縦解説に始まって自衛隊員を目指す奮闘記、航空学生の時の出来事、パイロットや教官になった時の日々がとても詳しく書かれている。
小説家では無くパイロットなので単なる日記と言ってしまえばそれまでだがパイロット生活の実態を隅々まで書いているので航空マニアはとても楽しく読めるかもしれない。
写真や図解なども数多く掲載されておりとても読みやすい内容となっている。
読み所は教官時代に若いパイロットの面倒見のよさや米軍相手の訓練で勝利を収めた部分がとてもおもしろい。
残念ながらロック岩崎氏は2005年4月21日但馬飛行場で訓練中に亡くなってしまったが未だにロック岩崎のファンは多く彼が退官した後作ったチーム「エアロック」は現在でも活躍中である。
尚、本書ではその後の増版において最後のページに
「ロック岩崎は永遠の翼をつけて、われわれの心の中で生きている」
と、付け加えてあるのが確認できる。
PR